皮膚科・形成外科

帯状疱疹

帯状疱疹

水痘・帯状疱疹ウィルスによって起こる病気で、神経に沿って身体の左右どちらかにピリピリと刺すような痛みや違和感と、それに続いて赤い斑点と水ぶくれが帯状に現れる病気です。

帯状疱疹の原因

水痘・帯状疱疹ウィルスに初めて感染した時は水ぼうそうを発症しますが、症状が落ち着いた後も、ウィルスは体内の神経節に潜んでいます(潜伏感染)。
加齢やストレス、疲労の蓄積、病気等で免疫力が低下すると、潜んでいたウィルスが再び活動を始め、神経を伝わって皮膚に到着し、帯状疱疹として発症します。

症状

皮膚に症状が現れる数日前から、皮膚の違和感、ピリピリ感等の神経痛を伴う事があります。
その後強い痛みを伴い、身体の片側の神経に沿って帯状に盛り上がった赤い斑点が現れ、同時に体調不良や経度の発熱、リンパ節の腫れがみられることがあります。
その後、赤い斑点の上に水ぶくれが現れ、水ぶくれがただれた状態となり、7~10日でかさぶたとなり、その後1週間くらいかけて脱落治癒します。

治療の遅れで痛みを伴う後遺症!?

急性期の痛みは赤い斑点~水ぶくれの時期にピークとなり、その後徐々に軽くなっていくことが多いですが、治療が遅れてしまうと神経痛を伴う後遺症(帯状疱疹後神経痛)が残ることもあります。
帯状疱疹は見た目が水疱や発赤がでるため派手ですが、皮膚の状態は必ずよくなります。
問題となるのは神経痛がどのくらい残るかなので、皮疹軽快後は痛みの治療になります。

治療の方法

軽症の場合は抗ウィルス薬、痛みを抑える消炎鎮痛薬、神経炎にビタミン剤などを処方し経過をみます。
皮膚症状の重い方や痛みが強い方、顔面の耳や目に近い部位に水疱が出現している方、皮膚症状が一部分だけでなく水ぶくれが全身のあちこちにある方(汎発型)は点滴治療が必要となることもあります。
その場合には当院入院設備がないため、専門の医療機関にご紹介させていただく場合がございます。
また、痛みがひどい方は早期に神経ブロックが有効なこともあります。
帯状疱疹後神経痛が残ってしまった場合には、内服や抗うつ薬等の内服、神経ブロックなどを行います。
※神経ブロックは麻酔科医による専門医治療になりますのでご紹介いたします。

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  1. 痒疹(ようしん)

    痒疹(ようしん)は、強いかゆみを伴う皮膚炎です。 かゆみを我慢できずに掻いてしまうと徐々に大きな塊になっていきます。

  2. うっ滞性皮膚炎

    うっ滞性皮膚炎とは、主に膝下にできる慢性の皮膚炎です。 静脈の血流不全による皮膚炎のため、40代以降の女性や普段立ち仕事の方に多い症状です。

  3. うおのめ

    うおのめとは、主に足の裏の皮膚にできる異常で、正式には「鶏眼」と言います。 白い色をした、中心に芯のある丸い形の症状で、触れると痛みがあります。

  4. 爪白癬

    爪白癬とは、水虫の原因菌である白癬菌が爪の中で繁殖している状態で爪水虫とも呼ばれています。実は爪白癬にかかっている方は多く、若い女性からご高齢の方まで患者層は幅広くなっています。

  5. とびひ

    とびひは、正式には伝染性膿痂疹(でんせんせいのうかしん)と言います。 接触によって、火事の飛び火のようにあっと言う間に広がるので、一般的に「とびひ」という言葉で呼ばれています。

  6. わきが(腋臭症)・多汗症

    わきが(腋臭症)は、わきの汗の臭いやあるいは汗の量が多い症状です。 臭いや汗染みが気になると、職場や友人など周りの人と会う際にストレスに感じてしまうため、わきがの悩みを抱えている方も少なくありません。

  7. 帯状疱疹

    水痘・帯状疱疹ウィルスによって起こる病気で、神経に沿って身体の左右どちらかにピリピリと刺すような痛みや違和感と、それに続いて赤い斑点と水ぶくれが帯状に現れる病気です。

  8. 赤ら顔・酒さ

    赤ら顔・酒さとは血管の拡張によって顔が赤みを帯びてくる症状で、酒焼けとも呼ばれることがあります。(ステロイド使用に伴う酒さ様皮膚炎とは疾患が異なります)

  9. ニキビ

    ニキビには、段階によって白ニキビ・黒ニキビと赤ニキビに分けられます。 毛穴が角質によってふさがれた状態の時は、白ニキビ・黒ニキビ、さらにそこに、炎症が加わると赤ニキビになります。

  10. 水虫

    水虫とは、白癬菌(はくせんきん)と呼ばれる菌が皮膚内に入り込むことで、炎症を起こす感染症の一部です。 足の裏や指に水疱ができたり、皮がむけることで、かゆみや不快感といった症状があらわれます。

  11. 巻き爪(陥入爪)

    巻き爪(陥入爪)とは、足の爪(主に母趾)が曲がり皮膚に食い込んで炎症を起こした状態を指します。症状がひどくなると、患部が出血を起こしたり、化膿することがあります。

  12. 血管腫(赤あざ)

    血管腫は、血管が増殖することで起きる良性の病気のことをいいます。 加齢とともに顔に出てくる老人性の血管腫も、治療によってキレイにすることができます。

  13. 乾癬

    乾癬とは、慢性的な皮膚の炎症性疾患です。 皮膚の赤みや盛り上がった部位に、フケのような白いかさぶたが付着しているのが特徴で、痒みを伴います。日本では約10万人ほどの方が乾癬にかかっているとされております。

  14. 花粉症

    いまや国民病ともいわれる花粉症は3人に1人がかかっていると言われています。 命にかかわる病気ではありませんが、症状の辛さや日常生活への影響はとても大きいものです。

  15. 接触性皮膚炎

    皮膚に接触した物質による刺激やアレルギーがきっかけとなって起きる皮膚炎で、正式には接触性皮膚炎と言われています。

  16. じんましん

    じんましんは皮膚の一部が突然に赤くくっきりと盛り上がり、しばらくすると跡かたなく消えてしまう病気です。人がイラクサ(蕁麻(じんま))の葉に触れると同様の皮膚症状が起こることから、この名前がつきました。

  17. 自家感作性皮膚炎

    体の一部に強いかゆみのある強い皮膚炎ができ、その後周辺にも発疹が出てきた場合、自家感作性皮膚炎の可能性があります。

  18. イボ

    皮膚にできるデキモノのうち、ある程度小さくて突起したものを一般に「イボ」と呼んでいます。通常、イボはウイルス感染が原因で発症します。

  19. ホクロ

    ホクロは「母斑細胞性母斑」または「単純黒子」と呼ばれる色素斑です。 ほとんどは良性で外見上の問題のみになりますが、中には悪性になる可能性のある危険なホクロの場合もありますので注意が必要になります。

  20. 尋常性白斑(しろなまず)

    尋常性白斑とは皮膚の一部の色が白く抜け落ちる原因不明の皮膚病で、別名「しろなまず」とも呼ばれます。皮膚組織のメラニンの機能低下が原因とされており、比較的よく見られる病気です。

  21. 眼瞼下垂

    眼瞼下垂(がんけんかすい)とは、まぶた(瞼)が開きにくくなり、下がった状態を言います。 原因は、大きく分けて生まれつきの場合(先天性)と、そうでない場合(後天性)に分けられます。

  22. 皮膚腫瘍

    皮膚のできものを皮膚腫瘍といいます。腫瘍とは体の組織の一部が病的に変化して正常とは違う形で増殖したものです。

  23. 汗疱(汗疱状湿疹)

    汗疱(汗疱状湿疹)は、あせもと同じく、汗が大量に出る手のひらや手指、足の裏に水ぶくれができる疾患です。単体ではかゆみを伴いませんが、湿疹を併発してしまうと赤くなりかゆみも伴います。

  24. 汗疹(あせも)

    汗疹(あせも)ができるのは、大量に汗をかいたときに、汗が皮膚の中にたまってしまうことが原因で、小さな発疹があらわれる症状です。

  25. アトピー性皮膚炎

    アトピー性皮膚炎は、「増悪(ぞうあく)・寛解(かんかい)を繰り返す、掻痒のある湿疹を主病変とする疾患であり、患者さんの多くはアトピー素因を持つ」(日本皮膚科学会アトピー性皮膚炎診療ガイドライン)と定義されます。